日常炎上

昨日のキングオブコントの余波が凄い。
高須さんと竹若さんのブログが大炎上で、日村さんのブログへの褒め称えコメントが凄い。

高須さんはしょうがないとして(事実、あの決勝での採点方法は問題に違いない。日本の政治の中ですら公平を期すために、無記名投票になっているのだから。)竹若さんに罪は無いよなぁ。

ただ、決勝のネタを見た限り、ブログが炎上する程の差があったようには思えない。

事実、バナナマンさんの「宮沢さんとメシ」は元々15分以上のネタを5分に縮めたことで、ケラリーノ・サンドロヴィッチが絶賛した独特の雰囲気は無くなっていた訳で。

「宮沢さんとメシ」のオリジナルバージョンは、携帯電話で会話しながら歩いている設楽さんと、コンビニで夕飯を買った日村さんがバッタリ出会い「おー!ちょっと待ってちょっと待って」というジェスチャーを設楽さんがして、日村さんは設楽の携帯電話の会話が終わるのを待っている。だけど、設楽の会話は全然終わらない…っていうあの微妙な空気感をリアルに描くところから始まる。あそこが1番大事なんだよ。あれで、「この後何が起きるんだ?」ってなる。そこでの溜めがあるから「宮沢りえとメシ」っていうカードが生きる。

いきなり、「宮沢りえとメシを食う」じゃバナナマンらしくなくて、どこにでもあるようなベタなコントの導入になってしまった。そのために、バナナマンの独特な展開も薄まって、ベタな展開にしか見えなくなっちゃったんじゃないかと。そして、そのベタな笑いはバッファロー吾郎さんの土俵であって。そしたら、完全に馬鹿をやっているバッファロー吾郎さんに勝てなくても仕方がないのでは?と。

だから、結論としては、このネタを制限時間5分というコンテストに持ってきたのが1番の敗因じゃないかと。事実、1回戦・2回戦・準決勝ではやってこなかったらしいし。

とりあえず、バッファローさんの優勝がおかしいと思っている人は、「宮沢さんとメシ」のオリジナルを見てみるのが1番だと思う。あれほどのポテンシャルがあったコントが、あんな形になってしまったのでは優勝出来なくても仕方がないと思える。そして、それ以上に笑えます。

まぁ、M-1の1年目も疑惑の審査だったわけだし。

でも、ギースさんの得点は低いと思いましたよ。噛み気味のせいで、多少テンポがおかしくなっていたけど、バッファローさんと競るくらいの点数がついておかしくなかったかと。

そして、個人的に2700さんはTKOさんより面白かったけどなぁ。TKOさんはどうして葬式ネタをやらないでコレを選んだのかと思ったけど、おそらく2本目に残していたのだろうという結論。ショーレースで最終審査までいくには、やはり1本目に1番のネタを持ってこないと勝ち進めないですよ。温存じゃ勝ち進めない。事実、TKO以外の7組は準決勝と同じネタ(おそらく1番のネタ)を持ってきていたらしい。そして、TKOだけ葬式ネタ温存で結果7位。お笑いは厳しい。




最後に、完全主観による僕の点数を。
TKO「合コン」77点
バッファロー吾郎市毛良枝」86点
ザ・ギース「卒業式のフォーメーション」88点
天竺鼠「結婚式」85点

チョコレートプラネット「ローマの王国」84点
ロバート「サークル」94点
バナナマン「朝礼」96点
2700「お笑いライブ」80点

バッファロー吾郎うまい棒」85点
バナナマン「宮沢さんとメシ」86点


そんなこんなで、僕の最終結論。





「ロバートが2本目が出来たなら、ロバートの優勝だったかも」




来年の審査方法は、4組ずつに分けるのではなく、8組から上位2組を決勝へ。そして、決勝の審査は審査員を呼ばないとしても、せめてダウンタウンが判定を。ということです。