Life「草食系男子の本懐」

遅ればせながら、Lifeの2月分「草食系男子の本懐」を聴く。やっぱり、やわらかいテーマの方が面白いです。

僕は、このような言葉が生まれたのは、絶対に女性の社会的地位の向上と密接に絡んでいると思う。「草食系男子」という呼び方自体が、女性目線の言葉だし。単純に、世の中で男性が男性らしさをアピールする機会が、昔と比べて極端に減っているし、そのハードル自体も上がっているような気がする。要するに、「私よりも男らしくあってほしい」の質が格段と上がっていて、「私よりも男らしく」「私よりも仕事が出来て」「私よりも積極的で」みたいな希望の波に、飲み込まれてしまっているのだと思う。で、その波から飲み込まれないための手段として、その波を上手く乗りこなそうとする男子と、その波が出る海自体に飛び込まない男子に分かれた。それは、女子が社会的地位を高めるための適応の副産物。

だからさ、女子は昔の女子じゃなくなっているじゃん!社会に出て、バリバリに働いて!合コンとか積極的に行って!婚活とかして!変わってるじゃん!!それなのに、男子は「男らしい方がいい」「積極的な方がいい」「引っ張って欲しい」みたいな昔ながらの価値観に縛られてることから産まれるんじゃない?ってこと。

女が変われば、男も変わるの!草食・肉食の絶対量は変わっていない。ただ、草食の男女割合が「0:100」から「40:60」に変わった。その結果、出現した男子が目新しく思えた女性が「草食系男子」という言葉を作ったに過ぎないと思う。草食系男子というのは、そういう意味では、社会への適応の一つなのかもしれない。つまり、草食系男子とは、「環境面・金銭面が昔とは違いすぎる現代を生き抜くための手段の1つ」なのではないでしょうか。

う〜ん、まったく感想になってない(笑)なので、印象に残った外伝で二村さんが言っていた言葉を引用。

「セルフ・リスペクトができない(=自尊心が低い)でも自己愛は強い(=自分に全く自信はないけど、そんな自分が好き)人間が文化系人間になって、ブログなんか書いたりする」

しかし、草食系男子になれない「非モテ男子」はどうしたらいいのでしょうね…。