公開前夜に

エヴァンゲリオンについて自分なりの見解を。


エヴァンゲリオンとは、「ニューウェーブのSFって何?」という問いかけに対する、庵野監督の答えだったと思っている。特に、残り2話の碇シンジというある種の「病んでいる」主人公の内面を軸とした内宇宙の世界観を描いたのも、そのせいだったのではないかと思っている。

だから、劇場版では内宇宙と中心として、外宇宙とリンクさせたのではないかと。でも、それでも視聴者は納得しなかった。理解は得られなかった。

だから、今回の新劇場版では、外宇宙に焦点を絞り、未来の外挿をしようとしているのではないかと。つまり、ベーシックな「SFアニメ」を作ろうとしているのではないかと。「それぞれのジャンルに特化することがない」ではなく「ジャンルに特化する事が出来ない」SFアニメの王道を提示してあげようじゃないかと思っているのではないかと。アイデアの科学性や宇宙的スケールの豪華絢爛な展開、内宇宙の表現、とにかくSFのベーシックが満載の最高傑作を作ってやろうじゃないかと。

そう考えると、新劇場版の発表の際に「ここ10年間エヴァより新しいアニメは無かった」と発言したことには、個人的に非常に納得が出来るのです。

そして、たしかにオリエンタルラジオエヴァ初号機かも。


個人的に、時とタイミングが合えば見に行きたい。その程度です(笑)「序」もDVDで初見組だし。