漫画

3月のライオン1巻。ハチクロが青春モラトリアム満載の作品であるのに対し、これはモラトリアムを拒否して大人の世界に入っていく中での苦悩みたいな作品に感じた。若者視点から若者を見守る視点に変わったのかなぁ?それに、相変わらず叙情的な作風で好きだ。ハチクロでは「現代」を限りなくろ過・美化していく過程でたどり着く無限の永遠を求めるタイプの作品だった事に対し、この作品は過去・未来のライン上に組み込まれた「現代」であり、有限なものが繋がっていくという感じなのだろうか。どちらが好きかはまだわからない。だが。ハチクロは編集者と揉めて無理矢理終わらせたという噂を聞いたので、今回は納得のいく終わらせ方をしてほしいと思う。

蟲師9巻。今巻は寂しい・切ない作品が多かった。感想を書くと絶対にネタバレになってしまうので書けないけど。あの回で生に固執してしまった女の子の気持ちもわかるし、あの回での母親の「いつでも、どこにでもいる」という思いが切ない。