次世代アイドルの行方

現代、女性アイドル歌手は氷河期を迎えている。モー娘も、もはや数年前からその氷河期に取り込まれていて、中心メンバーが脱退し始めてから明らかな衰退を迎えている。そう、アイドル歌手とは賞味期限が短いのだ。だから、各事務所や音楽レーベルは人気絶頂期に短いスパンで曲を出し続けている。聴いている方も「どうせ誰も本気で歌なんか聞いてない」という聴き方をしている。そう、楽曲を楽曲として扱わず、ファングッツの1部として扱われているのだ。そのため、事実として「曲の評価」よりも「握手会参加券」のオマケみたいな扱いのCDが多すぎる。こんなアイドルは衰退は早いに決まっている。そう、だからモー娘はその打開策として、中心メンバーをどんどん入れ替える事によって人気を持続させてきた。いや、持続させているように見えていただけかもしれない。

そんな女性アイドル界に現れたのがPerfume。このブレイクは決して木村カエラが推薦したからではない。何故、彼女達がブレイクしたのか。まず、言うまでもなく個々の楽曲がものすごくしっかり作られている点。中田ヤスタカの中には「単なるアイドルソングを作ればよい」という感覚は無いと思う。そして、デビュー当時から曲の方向性に一貫性があるということだ。大体のアイドルは売れないと路線変更をしてしまう場合が多い。しかし、Perfumeは8年もの間ずっと同じ路線で続け、そのクオリティを高めていった。それまでのアイドルとは一線を書くアイドルになったのではないだろうか。そう、「アイドルでもありアーティストでもある」これが次世代アイドルの形ではないだろうか?

そして、今後の方向性が気になるのがAKB48とアイドリングの2組。どちらも今のままではモー娘と同じパターンだと思われる。

個人的に、アイドルユニットは基本3人がよく、多くて5人までだと思っている。例えば、EARTHや初期のdream。dreamは曲も良かった。でも、松室麻衣の脱退で終わったな。方向性が見えなくなっちゃった。一気に8人組にするなんておかしかったよなぁ。いまじゃDRMに改名しちゃってどうしようもない。EARTHも楽曲はかなり良かったんだけど、売れる前に事務所が見切りつけちゃったんだよなぁ。ってか、EARTHが水着写真集出すっていう事がおかしかった。アーティストなんだから、ERATHは。完全に売り出し方の失敗。そして解散。どちらもあの大手事務所なんだよなぁ。見限るの早いの、アソコは。アイドルをアーティストとして扱ってないの、使い捨てだと思ってるんだよ、きっと。

松室麻衣もEARTHの3人も現在は個々で活動している。それがせめてもの救い。ブログで動向が見れて嬉しい。松室麻衣BOAの「ID; Peace B」の日本語歌詞も手がけたのよ。

僕は松室麻衣脱退で聴かなくなったなぁ。松室麻衣が最初にはまったアイドルだったと思う。そして、EARTHも松室在籍時のdreamのベストアルバムは今でも聴いてるもんなぁ。楽曲も素晴らしい。お近くのTSUTAYAで借りてみては。

たぶん、dreamやEARTHも今のPerfumeくらい売れても良かったと思う。ただ、やり続けることが出来なくて、やり続けたPerfumeが売れたってこと。もし、この2組の所属がアミューズだったら…そう思うと残念でならない。